出逢い
男の子
日が昇ると同時に目が覚める。
鍛錬して、朝餉を食べて、執務をして、其れが俺達の日常。
時には執務に追いやられ、時には戦場へ出て功績を上げた。
大切な仲間と、敬うべき主と、目指すべき理想の国を胸に、日々懸命に乱世を駆け抜ける。
そんな時、だった。
執務の合間に、気分転換と称して近くの森へ遠乗りへ出かけた。
その日も、いつものように川べりで休んでいると、突然空にきらりと光る物。
何かと思って目を細めてみれば、不意に落ちてくる、――人?!
分かった瞬間、ばしゃーん!と大きな音と共に、空から降って来た人が川に思い切り落ちた。
呆然とする。本当に、人だったのだろうか。
恐る恐る川を覗き込む。ゆらりと浮かんできた人は、――女、いや、少女だった。
女の子
チャイムが鳴るまであと1分。階段は二段飛ばし。久々の全力疾走。
今日はどうしても遅刻できない。なんてったって、成績がかかってる英語の小テストがある。
息切れしたままドアに手をかけた。よかった、まだ先生も来てないみたい。
思い切りドアを開けた瞬間、
視界が光みたいに真っ白になった。
気づいた時には、何故か落下していて。
ゆっくりと目を開けた瞬間、ごぽりと口に入ってくる液体。
一体なんなんだと混乱しながら、必死に手足をばたばたさせて、
空気に触れた瞬間、ごほごほと咳を繰り返した。
何が起こってるんだろう。
身体中びしょ濡れで、ぐらぐらしながら立ち上がる。
どうやら川の中に落ちたみたいだけど、なんでドアを開けただけで川に落ちるんだろう。
意味がわからないけど、とりあえず川を出ようとして顔をあげたら、
あれ、人?
詳細設定
ある日突然、彼女が彼の世界へ。そこで出会いを果たし、彼の邸に彼女はお世話になります。初めは警戒心を露にしていた彼も、だんだんと彼女の存在になれていき、彼女も、全く知らない世界で彼を頼りにしながらなんとか慣れていきます。と同時に、お互い仄かな恋心を抱くように。
思いを伝えあいますが、世界が違う場所に生きる者同士。どうするか答えが出ない中、突然遠呂智が降臨。彼女は妲己により連れ去られ、二人は離れ離れに。三國と戦国の世界がごちゃまぜになり、再び大きな戦いが繰り広げられる中、彼と彼女は再会できるのでしょうか。そして彼女は、現代日本に戻ることになるのでしょうか。
というお話です。基本的に出会いはそれぞれ三國世界か戦国世界。途中からOROCHIの世界観になり、国・時代ごちゃまぜで物語を展開していくことになる模様です。OROCHIについては経路等は関係なく話を進めていく予定です。これについてはまたその事件(=いべんと)のときにでも。何か分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください!
そして、上記の話は全て一例です。実際に本編が始まり、出会いを果たした彼らがどう思ってどう感じ、どんな態度をとったのかということはそれぞれの武将や女の子にお任せします。女の子が無双を知っているか否かということも、女の子の年齢(高校生〜大学生)もお任せしたいと思います。大まかな話の流れに沿う中で、参加してくださる皆様がそれぞれの物語を紡いでいって欲しいと思います。